FAQ

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お寺に よくいただく質問をご紹介しています。

生前の事前相談はできますか?

もちろんです。家族の平生にこそ話し合う大切なことです。どうぞお尋ねください。

すぐに臨終勤行(枕経)をお願いできますか?

はい。ご家族の急な出来事です。あわてずにご連絡下さい。段取りを致しますので、お電話にてご連絡下さい。

どこの宗派でお葬式をすればいいの?

家の宗派がわからないとか、信仰している宗教がないとか、故人と遺族が異なる宗教を信仰しているということは少なくありません。
一般的に言えば、葬儀は故人の意志を尊重すべきでしょうが、しかし亡き人を縁として営まれる葬儀というのは、遺された遺族や縁者が故人を悼み、その遺徳を偲ばすにはおれないという心情から行われる儀式ですから、遺された私の宗教観でしか亡き人を偲ぶことはできないのではないでしょうか。
そう考えますと、遺族の心情(信仰)に則した宗教で執り行うのがよいのではないかと思います。
遺族(喪主)が、特に信仰している宗教がないという場合、今後の法要のことなどを考えつつ、亡き人を縁として、今後、自身が、どのようなお寺とお付き合いをしていきたいかを考える仏縁、それがまさしく葬儀を執り行う意味でありましょう。

お葬式の日は「友引」を避けた方がいいの?

気にしなくてもよいことです。
「友引」など日の吉凶を占う「六曜」は、もともと中国で発案された暦注で、一説には軍略を立てるのに用いられた占いだと言われています。
これが日本に伝わった時、日本は独自に漢字を変えて占いに利用しました。たとえば「友引」は本来「共引」と書かれ「勝負事は引き分けになる日」という意味でした。
したがって日本の六曜には何の根拠もなく、因果の道理を説く仏教では否定されることなのです。

「臨終勤行」と「枕経」は別のものなの?

「臨終勤行」のことを世俗的な呼称で「枕経」という場合があります。
しかし「枕経」という言い方は、他宗派において追善供養(枕もとで読経して死者の冥福を祈る)のための勤行と位置づけられていることから、浄土真宗では「枕経」という呼称は用いません。

浄土真宗では「位牌」を用いないの?

「位牌」とは、本来、神位を示す牌であり、亡者の神霊の居所を記す札であるといわれています。
浄土真宗においては、本願を信じ念仏する人は、阿弥陀如来に摂め取られて既に往生する身と定まるので、この世の命が尽きたと同時に阿弥陀さまの浄土に往生させていただき仏にさせていただけると説かれます。
ですから、亡者や神霊になるとする「位牌」は、浄土真宗の教えにふさわしいとはいえません。
通常、本願寺派では「過去帳」を用いて法名を記し、また地方の慣習によっては「木牌」に法名を記して、浄土に往生された故人の遺徳を偲ぶ縁としています。

「法名」とか「院号」って何?

「法名」とは、仏法に帰依し、お釈迦さまの弟子となった人の名前で、本来は生きている間に帰敬式を受式してご門主からいただくものです。
帰敬式を受けずに亡くなられた場合に限り、所属寺の住職から「釋〇〇」の法名をいただけます。
「院号」は、宗門の護持発展に貢献された方、または、宗門もしくは社会に対する功労が顕著であると認められた方に、宗門から「〇〇院」の院号が授与されます。

「法名」と「戒名」は違うもの?

どちらも仏教徒としての名前を表す言葉ですが、浄土真宗では「法名」といいます。
「戒名」とは、厳格な戒律を守って仏道修行に励んでいる人に付けられる名前です。
「戒律」とは、例えば、生きものいのちを奪わないといった規律のことです。
しかし、私たちは数ある戒律の一つをも守ることができません。そんな私たちに、必ず救い浄土へ迎えるという阿弥陀さまのおはたらきを「法」といい、その法の中に生かされている私たちがいただく名前を「法名」というのです。

葬儀で「引導」って聞くけど何のこと? ​

「引導」とは、死者を浄土などの悟りの世界へ引き導くという意味で使われている言葉で、他宗においては、葬儀の導師がその役割を担っているとされ、葬儀の際、その儀式がなされます。
しかし浄土真宗では、そのような儀式はありません。
それは、私たち凡夫を浄土に引き導くはたらきのすべては、阿弥陀さまのお力・おはたらき以外になく、人(導師)が人(死者)を浄土に導く力などないからです。そんな力なき凡夫だからこそ、阿弥陀さまは放ってはおけんとお慈悲のこころを起こしてくださったのです。

葬儀の時に読まれるお経には、どんなことが説かれれてるの?

「葬場勤行」は、『三奉請』というおつとめから始まります。
これは、阿弥陀さまをはじめとして、お釈迦さまや十方大宇宙にましますすべての如来さまとともにこの法会を始めますよとの宣言から始まり、親鸞聖人がおつくりくださった『正信偈』をおとなえします。
『正信偈』は、浄土真宗のみ教えの真髄が示されていて、故人が生前にもっとも親しんだ偈頌であるとともに、参列者が親鸞聖人のみ教えにであうご法縁であります。
続いて「南無阿弥陀仏」とお念仏をいただき、その後に、お念仏者の浄土往生に間違いはないとの旨をうたわれた親鸞聖人のご和讃を二首いただきをます。
そして最後に『回向』をおとなえします。この回向句は、真宗門徒にとって慣れ親しんだ句ですが、「願わくは、この尊い南無阿弥陀仏の功徳を、分け隔てなく平等に一切の人々に伝え、ともに信心を得て、阿弥陀仏の浄土である安楽国に往生しましょう」とうたわれているのです。